第226章 帰るべきではなかった

「スバル……スバル、大丈夫か……?」

 その声は、隠しきれない震えを帯びていた。

 一条昴は激痛に顔を歪め、唇からは血の気が失せていた。だが、今にも崩れ落ちそうな北畑修の姿を目にすると、泣き顔よりも酷い笑顔を無理やり張り付けた。

 無事な右手を伸ばし、北畑修の肩を叩く。声は弱々しいが、努めて明るく振る舞った。

「へ、平気だ……ッ……腕に風穴が空いただけで……命まで取られたわけじゃねえ……かすり傷だ……」

「ごめん……ごめん……」

 北畑修の声が詰まる。巨大な罪悪感が彼を飲み込もうとしていた。

「僕が巻き込んだから……こんなところに連れてくるべきじゃなかった……僕が……」

 彼...

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